コドモココロ マエストロ

Takuma Kajihara

他大/4年/チェロ

自分はどんな人だと思う?

基本的には怠け者で楽天家ですが、後悔をしたくないタイプなので、壁があってそれを乗り越えられなくても体当たりで打ち破ってしまえと考えてしまいます(笑)これは付いていたチェロの先生の影響でもありますね。またどうしても他人と違うことをやりたくなる性格です。
あと、多趣味な方だと思います。自然、釣り、アニメ、お笑い、落語、プラモデル、書道などなど、音楽以外に興味のある(極めたい)ことがたくさんあります。今は音楽を勉強していますが、昔は生き物博士になるのが夢だったくらいです(笑)

■ 他の団員から見た「かじ」

芸大生だから音楽三昧の日々を送っているのかと思いがちですが、実はそうでもなさそうです。
ある日、、
俺「独り暮らしでかじは、ご飯どうしてんの?」
かじ「学校から給食のレシピ貰ってるんで、それで色々作ってますよ」
俺「??笑笑」
とか。それ以外にも、
ガンダムのプラモとか、クレしんの神回とかの話を熱く語ってきたり…笑
こいつは一体、将来何を目指してるんだろう…?
(チェロ/4年/男)

キャラクター、動物などに例えると?

あんまり皆のイメージに合わないかもしれないけれど(?)、本体は野原しんのすけですね。動物だと、ずばりナマケモノです(笑)

フォイヤーに入ったきっかけは?

もともとオケがやりたかったのですが、僕が入学した東京藝術大学にはサークルとしてのオーケストラがありませんでした(正確にはバッハカンタータクラブなるサークルがあります)。そんな折、YouTubeでたまたま見つけて以来その演奏に感銘を受けていたこのオケが頭をよぎり、これだ!思いました。
演奏を聴いた時点で気持ちはほぼ固まっていましたが、ほかに年齢も大学も異なるさまざまな人たちが集まるこのオケに入ることで、大学で学んでいる音楽をより広い視野で、純粋に、実践的に体験することができると思ったのも入団を決めた理由のひとつです。同時に、そのような環境で人間的にも成長したいと思いました。
大学にオケが無かったというのは単なるきっかけにすぎず、このオケの演奏と環境に惹かれての入団です。

この1年で、特に印象に残っていること(できごと)はなんですか?

練習で指揮させてもらったときのことです。交響曲のある部分をいろんなバージョンで、つまりテンポ等を変えて指揮することを要求されました。いきなりのことで少し戸惑いましたが、いざやってみるとこれがとても面白く、何よりいい勉強になりました。こういうリクエストに無理なく応えられるように精進しようと決意するきっかけにもなりました。
あと、カラヤンを愛することでは人後に落ちないチェロの某◯川先輩とカラヤンに関する知識対決をしたのも印象に残っています。そもそもこういう話題で盛り上がれるというのもこのオケの楽しいところですね。

フォイヤーをやる目的はなんですか?

自分の音楽の勉強のためというのも確かにありますが、フォイヤーのひとつひとつの演奏で誰かを感動させるということに価値があると思っています。そこには喜びがあります。少し固いことを言うなら、いい演奏やその感動というのが、その作曲者・作品にも還元されると思います。そういう素敵なことを実現させるためです。

フォイヤーがどんな団体だったら嬉しいですか?

音楽愛に溢れ、皆で音楽の喜びを共有できる団体であることがまずあります。さらにオーケストラとして、「フォイヤーといえばこんな音」というサウンドがあることが大切だと思っています。特に現代のオーケストラは技術が飛躍的に向上する一方、昔に比べて特有のサウンドが薄れ、どのオーケストラも同じような音がするようになってきているといわれています。そんな中、フォイヤーならではの音楽を追求することがますます重要になってくるのではないでしょうか。そこでは団員一人ひとりがしっかりと音楽と向き合い、皆で意見を交わしながら音楽作りをすることが大切です。結局、音楽面を含め全てにおいて「自発性」のある団体でありたいと思います。現状としては、トレーナーの先生方や社会人団員に言われたことを(自分も含め)学生がときどき鵜呑みにしすぎるなど、良く言えば素直ですが、一方で「自分で考える」習慣に少し欠けているのかなと感じることがあります。そこは今後の課題ですね。
また今後の展望として、枠にとらわれないいろんな音楽のかたちにもっともっと挑戦していけたらと思っています。

将来の夢は?

指揮者になることで、今はそれに向けてに勉強しているところです。
「指揮者」というものを明確に意識したのは、小学校6年生の音楽の授業でベートーヴェンの《運命》(交響曲第5番)を複数の指揮者による演奏で聴き比べたときです。同じ曲でも指揮者によってこんなに違うのかと、子ども心にも衝撃を覚えました。その後管弦楽曲をはじめ同曲異演の聴き比べにのめり込んだのですが、あるときフルトヴェングラーという指揮者の演奏を耳にして驚きました。なんて“深い”演奏なんだろう、と。その感銘のあまりクラシック音楽にさらに没頭することとなり、しだいに自分の力で作品を解釈し、演奏したいという意欲が高まりました。そのような過程において、自分も精神性を秘めた“深い”芸術を創造するべく「指揮」というものをやってみようと思いました。

1週間の生活、どんな感じ?

とりあえず授業やレッスンが多めにあって、さらにその準備も必要なので結構忙しいです。
空いた時間があっても、必ず何か音楽活動なり趣味なりに使っちゃうので、暇と感じる時間はほぼ皆無ですね。特に毎朝のスコアリーディングの時間は自分にとって非常に大切な時間です。それをきちんと行うためにも、できるだけ毎日早寝早起きを守るようにしています(最近はマシになりましたが、もともと夜遅くまで起きているのがとてもとても苦手なんです…)。一つ目標があって、土日以外でも団員と会うなど、もっともっとフォイヤーと関われる日が増えればなと思っています。