GREETINGS

楽員代表挨拶

フォイヤーヴェルク管弦楽団は、学生が中心となって運営しているオーケストラでありながら、その恵まれた環境を活かして学生という垣根を超えたすばらしい体験を享受できるオーケストラであると思います。

音楽といえば、音程、リズム、音色、アンサンブル、曲の理解などの要素は不可決であり、実際フォイヤーでも高く要求されます。しかし良い音楽を突き詰めれば突き詰めるほど、技術やアンサンブルは勿論、高いモチベーションを保つこと、メンバーがお互いをよく知ること、またそれぞれが考え方や雰囲気において洗練されてゆく、といったことが重要ではないかと感じます。そうして自身の感性が開かれていくからこそ、音楽に対する新しい概念が生まれ、気がつけばこんな音が欲しい、こんな雰囲気を出したいというシンプルな思いに躍起になっているのです。

フォイヤーの醍醐味は、音楽の渦の中で見たことのない世界に触れ、自分のオリジナリティに気づき、それを団体の中で活かしたり音楽に自分の色を足していったりすることです。音楽への興味と人への興味が融合することで素敵な音楽が生まれることを知り、またその音楽を作る過程で多様な経験を積むことができるこの環境は貴重な場だと思います。

ご尽力下さっている先生方、お客様方に感謝すると共に、この楽団のさらなる飛躍を願っております。